学校長挨拶

理事長 Sr.戸田和子
理事長 Sr.戸田和子

のびのびと個性を発揮しながら
より人間的な世界の建設を目指す人になってほしい

メリノール女子学院はカトリックのミッションスクールとして今から50年ほど前に創立されました。当時、四日市には男子のためのミッションスクールはありましたが女子のためには開かれておりませんでしたので、女子のためのカトリックの学校が欲しいという市民の声が上がり、学校創立の原動力となりました。

今もこのような思いを抱いている方々の期待に応えるよう、メリノール女子学院は、神に愛されているかけがえのない存在である生徒一人一人を大切にし、各自に備えられた能力が花開くよう援助することを惜しみません。人格形成の大切な時に良い教育環境を提供することで、聖書の言葉に耳を傾けながら幅広 い人間として成長することを願うものです。そして、ここで学んだ生徒には、のびのびと個性を発揮しながら真理を愛し、探求し、世界の人々と真の兄弟愛に結ばれ、より人間的な世界の建設を目指す人になってほしいと思います。

校長 高木義成
校長 高木義成

「帆を上げて」

本校は昭和37年、四日市に女子のためのカトリック・ミッションスクールを作ってほしいという声が、市内にある石油コンビナート関係者の中から起こり、四日市カトリック教会ムニー神父のところに届いたことから始まります。ちょうどその当時は、コンビナート最盛期で、東京方面からの転勤族も多く、子女の教育施設整備の必要性が高まっている時期でもありました。それと共に三重県は高校生急増期に入っており、また四日市市も学校誘致に強い熱意を示し、用地を提供したほか、工費その他の援助も約束をしました。

ムニー神父から、当時のメリノール女子修道会への依頼があり、四日市で学校を始めることになりました。

昭和37年12月24日の午後、津市吉田山、旧県庁庁舎で私学審議会が開かれ、申請されていたメリノール女子学院設立の案件が付議されました。待合室にはシスターアン・メリーとシスターマリア・ローザ、そして当時の海星中・高等学校長エンリケ・リベロ神父もメリノール女子学院支持表明のため待機していました。

夕刻近く審議会が認可を答申する旨の結論を出し、その知らせを受けて両名は喜びを胸に、クリスマスイブのミサに間に合うように京都に帰ったと聞いています。

学校法人メリノール女子学院は、クリスマスイブに設立され、翌昭和38年、高等学校が開設され、さらに翌昭和39年には中学校を併設し、その歴史を刻み始めたのであります。そして、平成15年にはメリノール女子修道会からエスコラピアス修道女会へと設置母体が移行しました。平成25年には創立50周年を迎え、現在に至っております。

そして、本校は今年度、創立以来の大きな転換の年を迎えます。少子化や男女共同参画といった社会の流れを考え、何よりキリスト教精神を基本とした教育を実践するために学院のあり方を考えた時、女子教育だけに特化するのではなく、男子を受け入れることで人間教育としてさらに幅を広げ、より社会に貢献できる人材の育成を行うために、校名も四日市メリノール学院とし、男子生徒21名を含む全校生徒325名の共学校として新たにスタートをします。

人生はよく航海にたとえられます。順風満帆の日もあれば凪の日もあります。そして嵐の日もあります。学校の歴史を考えても同じことが言えます。今私達は新しい船出の時を迎えました。今まで先輩方から受け継いだ伝統を発展させ、さらにいっそう地域、社会から評価をされる学校となれるよう、しっかりと帆を上げて、次の5年、10年に向かって力強く進んで行く所存であります。

どうぞ今後とも四日市メリノール学院への変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますように衷心よりお願い申し上げます。